自転車(ロード)隊列走行の初心者練習マニアル

目的
 安全に集団練習できる技能の習得


初心者の定義
 隊列走行の経験及び技能が乏しく無謀な状態
 (早く走ること事が出来るかは関係しない)


心得
 無謀な状態で集団練習する事が,いかに危険で他人に迷惑を及ぼすかを理解する
 (早く走れる方になればなるほど,危険及び被害が大きい)
 隊列走行では他人と歩調を合わせる事がとても重要であり,
 その方法を会得する事が危険回避に繋がる.


方法
<スピード>
 ・隊列走行するグループ内の平均スピードを把握し,
  楽に走れるスピードから練習を行う
 (楽に走る事で心にゆとりができ視野が広がる)
 ・グループ内にゆとりが出来た所でスピードを少し上げ,
  グループ内の半数以上が「楽しい」「気持ちよい」と思える
  スピード領域を目指す
 ・スピードを上げ過ぎると「しんどい」「つらい」に代わる,
  そこで「楽」と感じる所までスピードを落とす
 ・安定した所でもう一度スピードを少し上げ,
  「楽しい」「気持ちよい」と思える領域を目指す
 ・この繰り返しで,「楽しい」「気持ちよい」と思える領域を
  長く保てるようグループで調整する

 ・この調整が上手くなれば,隊列が安定し安全に走行できる

 (「がむしゃら」になれば危険が大きくなるので,初心者では行わない)
 
<ローテーション>
 ・2列走行を基本とし,安全な範囲で左側を走行する
 (追い越し者がある場合や道幅が狭く危険な場合は1列走行を行う)
 ・走行は2列目の右側を走り,左側に自転車1台分が走れるように
  スペースを空ける
 ・先頭は慌てない程度のタイミングで後車に先頭交替の手信号を出し
  左のスペースに移りグループの最後尾に向かう
 ・交替の合図を受けた2番走者はグループのスピードを大幅に変化させる事
  なく,2列目の右側を走り先頭となる
 ・先頭交替のタイミングが合えば合うほどグループはチェーンの様に回る
  ことができる
 ・先頭と2番走者の交代はお互いバトンの受け渡しをイメージすると良い
 ・しんどくなればなる程,交替はコマ目に
   (先頭交替により風の抵抗が分散できるほか,
    追い越すという明確な目的を繰り返す事で我慢ができる.
    またグループのスピードの把握が行い易い)
 ・グループのメンバーは仲間であり,敵やライバルでは無い,
  助け合う気持ちが大事


<声出し・声かけ>
 ・危険を察知した場合や走行に変化がある場合は必ず声を出し後車に伝える
 ・スピードに変化を与える場合は声をかける
 ・「しんどい」「つらい」場合は早めに助けを求める
 ・先頭交替の合図,自分の前に入ってもらう合図,追い越す時の合図など

  コミニュケーションは安全確保の為にとても重要


注意

 公道での練習は,自転車(軽車両)の法律に以下のことがあることを理解

  禁止事項:並進(2台以上並んでの走行)

  罰  則: 2万円以下の罰金又は科料赤切符



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