ローテーションの落とし穴


隊列走行の基本的な目的は走行の効率を上げ,走行速度の上昇又は維持を図ることにあります。

隊列走行によって集団内のメンバーが一人で走行可能な速度より高い速度を維持する為には,お互いに風の抵抗を受けないように走行することで達成可能となります。 誰かの後を走行すると30%楽に走れる)


そこで落とし穴
 
隊列走行の速度が30㌔とした時,先頭の後ろを走る自転車は先頭に比べて
70%の力で同じスピードを維持できます.
では,先頭を交替し後方に下がる自転車はどうでしょう?
1人で後方に下がる場合,風の抵抗は先頭の自転車と同じ条件となり,
スピードは2~3㌔落とすので,先頭の自転車に比べて90%の力での
走行となります.
ここでもう一台先頭交替し,自転車が前にかぶさると,
風の抵抗が軽減される為,先頭の自転車に比べて60%の力で走行が
可能となります.
 
しかし先頭交替後の役割を理解していないと,一人づつ後方に下がる
隊列走行となり,結果無駄に力を使ってしまいます.
 
これがロケット鉛筆型のローテーションとチェーン型のローテーションの
違いです.

ちなみに同じギヤー比でもスピードが速ければ軽く,
遅ければ重く感じます.
先頭交替しスピードが落ちる際,ギヤー比を変えなければ無駄に
力を使っているかも?


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